【ハノイ共同】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩は28日
ベトナムの首都ハノイで2日目の首脳会談を行った。
非核化や米朝関係改善、朝鮮半島の平和体制構築に
ついて協議したが、ホワイトハウスによると合意に至らず
合意文書の署名を見送った。
焦点だった具体的な非核化措置を巡る進展はなく
朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言についても一致で
きなかったもようだ。
ホワイトハウスのサンダース報道官は
日本時間の28日午後3時半すぎ、声明を出し
非核化の進め方をめぐって合意に至らなかったことを
明らかにしました。
声明は
「今回の首脳会談で、トランプ大統領と北朝鮮の金恩正
はとてもよい、建設的な会談を行った。
非核化や経済発展の方法についてさまざまな意見を
交わした。
今回は合意に至らなかったが、両国が互いに今後も
協議を行うことを期待している」としています。
両首脳は当初
合意文書の署名式を予定していましたが、署名式は
見送られた。
これより先に開かれた拡大会合では、キム委員長が
改めて非核化の意志を示したほか、両首脳は米朝双方
が互いに連絡事務所を設置する案に前向きな考えを
示していましたが、肝心の非核化の具体策をめぐって
互いの主張の隔たりが埋まらなかったとものとみられた。
北朝鮮 反応なし
ベトナムの首都ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談
の結果について、北朝鮮は、これまでのところ反応を
示していません。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは28日午後5時からの
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは28日午後5時からの
放送でも、27日行われた金恩正とトランプ大統領の
会談初日の様子を伝えるにとどまっています。
支那「対話と協議で
問題解決を堅持していく必要」
米朝首脳会談で非核化などで合意に至らなかったことに
ついて支那外務省の陸慷報道官は28日の記者会見で
「朝鮮半島の問題解決は簡単に成功することはない」
としたうえで
「双方は誠意を示して互いに歩み寄り、対話と協議を
通じた問題解決を堅持していく必要がある」
と強調しました。
そのうえで
そのうえで
「双方は対話を続けて互いの懸念に配慮し
アメリカと北朝鮮だけでなく、世界が望む前向きな
成果を達成することを望む」
と述べ、アメリカと北朝鮮が対話を継続し、問題解決に
取り組むことに期待を示しました。
【速報】米朝決裂で南朝鮮株急落
28日
米朝首脳らが同日午前の会談に続き予定していた
ワーキングランチが中止されたとの報道を受け
ソウルの総合株価指数(KOSPI)は
直後から前日終値比で急落した。
下落幅は午後3時40分現在で1・76%。