[著者] 江崎道朗出版社 KKベストセラーズ
1995年
アメリカ国家安全保障局(NSA)連邦捜査局(FBI)
中央情報局(CIA)が情報公開法に基づいて
驚くべき文書を一斉公開した。
日本は誰と戦ったのか??
コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ
二十世紀とは
ソ連・コミンテルンとの
戦いであった!
「コミンテルンが万能で、先の大戦は全てコミンテルンによって
仕組まれた」といった陰謀論、陰謀説はとっていないことを
言明しています。
基本的には、アメリカ議会において明らかになった公式な
情報とアメリカ軍や共産党保守系のコネクションから得た
裏取りされた情報によって講演や執筆をなさっています。
コミンテルンによる工作については、官僚を含めた
日本政府が要所要所で自爆とも言える程の痛恨のミスを
したところにうまく付け込まれ利用されたくらいの
ニュアンスでしか語っておりません。
(それにしても結果的には非常に痛いのですが)
そもそも政府や軍部の全てがコミンテルンに浸透されて
いるのであれば、わざわざ偽装する必要もなく、堂々と
共産党員を名乗ればいいからです。
戦前のアメリカにも言えることですが戦前の日本は
本来の敵を見誤ってフロント組織の雑魚(日本共産党)
を敵とし、攻撃をしかけたものの、実際の所ただ
一生懸命サンドバッグ叩いていただけで、大本の本体には
何一つ傷がついておらず、何ら改善に至らなかったこと。
これは現在の日本にもあてはまるとし、警鐘をならしています。
「東西冷戦」は一九九一年のソ連の崩壊によって終結した
と言われていますが、それはヨーロッパの話です。
残念ながらソ連崩壊のあとも、アジアには支那共産党政府と
北朝鮮という二つの共産主義国家が存在し、アジア太平洋の
平和と繁栄を脅かしているのは御承知の通りです。
この支那共産党政府と北朝鮮という二つの「共産主義」
国家が第二次世界大戦後、なぜ誕生したのか。
その経緯を調べると
アメリカのルーズヴェルト民主党政権がソ連に協力して
アジアの共産化に手を貸した「歴史」が見えてきます。
半世紀が過ぎ、多くの機密文書が公開されたことで
日本を開戦に追い込み、東欧とアジアの共産化に手を
貸したルーズヴェルト民主党政権の問題点が
アメリカの保守系の歴史学者の手によって次々と明らかに
されてきています。
端的に言えば、アジア太平洋で戦争を引き起こしたのは
日本ではなく
ソ連・コミンテルンとルーズヴェルト民主党政権であった
のではないかという視点が浮上してきているのです。
日本の左派にしても保守系にもいえることですが
他の国家が一つの意思を持った勢力と見なす傾向にあります。
日本にも安倍総理のような政治家もいれば、鳩山のような
人もおり、自民党に至っても石破茂や二階のような奴も
いらっしゃるわけで、民主主義国家においては決して
一枚岩とは言えません。
そういう意味ではひとつの考え方以外を認めない
全体主義者が戦後70年以上たった現在でも日本国内で
幅を利かせていることは、少し観察すれば判ります。
アメリカに至っても戦前、現在問わずさまざまな考えを
持った方がおり一枚岩ではありません。
ただ残念なことに戦前にしても現在にしても日本国益と
米国益が一致できる可能性を秘める米保守派との
連携ができていないことです。
日本の知米派、親米派の議員は反日である民主党系と
のコネクションしかないことが非常に日本のためにも
問題であるといえるでしょう。
アメリカの一部リベラルメディアにおいては
以前起きた尖閣諸島沖での衝突事件の報道を戦前の
支那事変時と同様、日本国政府が支那を煽ったせいで
起きたと真面目に報道していることを忘れてはなりません。
戦前、コミンテルンの謀略にまんまと引っかかった
右翼全体主義は右翼と呼称しているものの実際のところは
ナチス同様の国家社会主義で左派系の思想です。
それが日本国の理念たる明治大帝の五箇条の御誓文の
内容から踏み外していることは、十分に反省すべきことです。
これは現在においてもいえることです。
『ヴェノナ文書』の公開以降、アメリカでは
「ルーズヴェルト政権はソ連や支那共産党と
通じていたのではないか」
という古くからの疑念が、確信へと変わりつつある。
当然、当時をめぐる歴史観の見直しも進んでいる。
コミンテルン
「敗戦革命」の危機
『米中共同詐取構想』
日本は「最悪のシナリオ」
に備えよ。