「私たち日本人は、唯一の戦争被爆国民であります。その非道を後の世に
また世界に伝え続ける務めがあります」
安倍晋三首相が6日に広島市で行われた平和記念式典でこうあいさつし
原爆投下について「非道」という言葉で非難したことに注意をひかれた。
式典には米国のルース駐日大使も参列しており、首相は歴史問題でやんわり
と米国を牽制(けんせい)したといえるからである。
折しも読売新聞には映画「プラトーン」や「JFK」で知られる米映画監督、
氏のインタビュー記事が掲載されていた。
ストーン氏はこう語っていた。
「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だったというのは幻想だ」
「日本の人々も、米国の神話を受け入れず、なぜ原爆が落とされたかを
学んでほしい」
このような見方は米国では必ずしも主流派ではないだろう。
とはいえ多様な意見、見解が存在し、かつ堂々と表明されるのは米国らしい
懐の深さだといえる。
主要紙が平気で「原爆投下は神の懲罰だ」(中央日報)と書く一方で
自国に都合の悪い評論家、呉善花氏の入国は理由も示さず拒否する朝鮮と
は全く違う。
ただ、日本も朝鮮を笑ってばかりはいられない。
戦後ずっと、原爆投下の理非追及も不当性や被害を訴えるのも控えめで
「戦争に負けたから仕方ない」と自虐のぬるま湯に閉じこもり、問題をあいまいに
してきたことは否めない。
広島市の原爆死没者慰霊碑に刻まれた有名な碑文がある。
語がはっきりせず、まるで日本人が「原爆を落とされるような悪いことは
もうしません」と言っているかのように読める。
実際、東京裁判で被告全員無罪を主張したインドのパール判事が広島を
訪れた際にこの碑文を知り
「過ちは誰の行為を指しているのか。原爆を落とした者は日本人でないことは
明瞭である」と憤ったエピソードはよく知られている。
広島市のホームページによると、碑文の趣旨は
「原爆の犠牲者に対して反核の平和を誓うのは、全世界の人々でなくては
ならないというもの」だそうだが、そう読み取れるだろうか。
また、長崎市長を4期務めた本島等は平成10年8月掲載の産経新聞の
インタビューにこう語っていた。
「日本がアジア太平洋戦争などで行った数々の悪魔の所業を思うと
原爆投下は仕方なかった、やむを得なかった、と言わざるを得ない。
東京大空襲や沖縄戦も同じだ」 ・・・・・こいつ馬鹿なの?・・・
一般市民が無差別に大量虐殺された日本側がこんな状態では、米国が原爆
投下の正当化姿勢を改めることは期待し難い。
オバマが21年11月に来日して首相官邸で記者会見を行った際
代表質問をした。
「過去に日本に2発の原爆が投下されたことについての歴史的な意味を
どうとらえ、現在もその選択は正しかったと考えているか?」
「核なき世界」を目標とする大統領も、この質問には一切答えずはぐらかした。
防戦一方で勝てるゲームはない。
歴史問題をめぐって日本も、たまには相手の痛いところを突くぐらいした
方がよいはずである。
鬼畜英国は原爆使用に同意していた
広島投下の1カ月前(公文書で裏付)
米国が広島に原爆を投下する約1カ月前の1945年7月、英政府が米側に
対し、日本への原爆使用に同意すると公式に表明していたことが機密指定を
解除された米公文書で裏付けられた。
原爆投下に米国の同盟国である英国が深く関与し、両国の「共同決定」と
して対日使用された側面が浮かび上がった。
日本は唯一の被爆国でありながら、こうした事実は一般にはほとんど
知られていない。
英国が政府として日本への原爆使用に公式に同意したのは、第2次大戦
末期の45年7月4日にワシントンで開かれた原爆開発協力をめぐる
合同政策委員会(CPC)の会合。
議事録によると、英代表のウィルソン陸軍元帥は冒頭、原爆開発計画を
監督するスティムソン米陸軍長官や計画責任者のグローブズ米少将らを前に
「英政府は日本に対する原爆使用に同意する」と言明した
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