[クアラルンプール] -
フィリピンのドゥテルテ大統領は9日訪問先のマレーシアで
米大統領選に勝利した共和党のドナルド・トランプ氏を祝福し
米国とのけんかをやめたいとの意向を示した。
過激な発言から「フィリピンのトランプ」
と呼ばれるドゥテルテ氏は過去数カ月
オバマ政権を毎日のように批判し
米国との防衛同盟の破棄や合同演習の中止を
繰り返しほのめかしていた。
ドゥテルテ氏は
「ドナルド・トランプ氏を祝福したい。万歳」と祝福。
「私たちはともに暴言を吐く。
ささいなことについても、暴言を吐く」とした上で
「トランプ氏が勝った以上
私は誰ともけんかしたくない」
と述べた。
既存政治への批判を展開して5月の大統領選に大差で
勝利したドゥテルテ氏は、トランプ氏と比較されることが多い。
ドゥテルテ次期大統領は選挙活動中から
支那政府が鉄道供与などの経済支援を行った場合には
南シナ海問題を棚上げする事を明言していた。
ドゥテルテ氏が次期大統領となる事が確定してから
支那政府は具体的な提案をドゥテルテ氏に行っており、このままでは
実現する見込みである。
支那政府がフィリピン政府に対して鉄道を供与すると約束した事は
以前にも行われていた。
以前の場合には、支那政府は結果として建設を完了せずに計画が
凍結され、日本政府が円借款による支援として建設を実質的に
引き継ぐ形となっていた
(日本はフィリピンの鉄道整備を支援、支那の事後処理か)
今回の支那政府による建設支援は、無事に完成させる事が
出来るのかと注目が集まっている。