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宗主国さま、瀕死の南朝鮮を支配するのは北朝鮮か?

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南朝鮮はどこまで先祖返りするのか?
南朝鮮が米国一辺倒の外交から米中二股外交に走っているのは明らかです
昔のように中国の保護を受ける状況にまで戻るのでしょうか。 



 岡本:鈴置さんがお書きになってこられた「離米従中」と「従中卑日」。
南朝鮮人の意識としても、実際の外交としても確かにその通りに動いて
いますし、しばらくは続くと思います。 

昔の朝貢・冊封・事大の関係に完全に戻る――つまり、韓国が中国だけに
従属するというところまでは行かない
と思います。 

 理由は朝鮮半島の北部――北朝鮮だけ抑えておけば大丈夫、と中国が考え
ていると思われることです。

朝鮮戦争の時の動きをみれば分かりますし、それこそ紀元前、楽浪郡の昔
からの歴史をみても、そうです。



中国は半島南部まで、つまり韓国まで完全な支配に置こうとはしない
ように思えます


南朝鮮が安んじて中国に従おうとしているのは、南部までは支配が及ばない
南朝鮮自身も考えているから
、と見られます。

鈴置:朝鮮戦争当時と比べ中国はもっと欲深になっていると思います
国力の急伸長を背景に西太平洋の海上優勢を得ようとしているぐらいで
すから。

具体的には在韓米軍は撤収させ、できれば米韓同盟も破棄させたい。

離陸して1時間で北京を空襲できる在韓米空軍基地を撤去できる。

また、北京の玄関口である黄海に米海軍が入って来る名分も失わせる
ことができるのです。

 岡本:確かに、朝鮮戦争の時と比べ状況は変わっています。
中国ははるかに大きな存在になりました。北朝鮮はそのために揺れています。
その意味では南朝鮮の見通しも甘いのかもしれません。

むしろポイントは、米国がどこまで真剣に朝鮮半島の橋頭堡を守る決意が
あるか、あるいは日本自身がどこまで朝鮮半島の危機を自らの危機だと
感じるか、ということです。

日清、日露戦争は、朝鮮半島に大陸の大国の力が及びそうになった時、日本
自国の安全保障上、それを渡すまいとして始めた戦争でした。

日本が第二次世界大戦で負けた後は米国がそれを肩代わりしたのですが。

鈴置:安全保障の専門家が注目しているのが2015年12月に予定される
南朝鮮軍の戦時の作戦統制権の米国から韓国への移管です。

これに伴い、在韓米軍が韓国人の指揮下に入ることになる、と最近の
南朝鮮各紙は報じています。


しかし、米軍は大部隊の指揮を外国人にゆだねない、という原則を
貫いています。


統制権の移管後も、現在1万7000人の在韓米軍の規模が維持されるのか
はなはだ疑問です。

完全な撤収ではなくとも大幅削減ということになれば、南北の兵力バランス
は崩れます。

ことに今、北朝鮮が核武装に走っています韓国が我が身の安全を確実な
ものとするために、軍事的な対中依存を強めようとする可能性
高まっています。 


鈴置さんは小説『朝鮮半島201Z年』で「北朝鮮が核武装を完了する。

不安にかられた韓国が中国にすり寄る

中国はそれをテコに朝鮮半島の非核化、さらには米韓同盟と中朝同盟
同時破棄を提案し、半島全体の中立化を実現する」という、日本にとって
愉快ならざる近未来を描いています。

岡本:日清戦争の前も日露戦争の前も「朝鮮半島の中立化」が模索されました。
しかし、いずれも実現しませんでした。

朝鮮半島の国家が自分を守りうる軍事力を持たなかったためで、結局は
どこかの国の保護を受ける、という結果になりました。


鈴置:北朝鮮が核兵器を開発し、韓国でも核武装論が盛り上がっているのは
歴史を意識してのことでしょうね。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130617/249779/?P=1
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130617/249779/?P=2

【日中韓】「中国の朝貢国だった事に誇りを持ち、日本を見下す」中華
世界復活を喜ぶ韓国人[06/20]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1371655377/
【日中韓】「対馬は韓国の物だ」「沖縄は中国の物だ」と日本に
言い出した中韓[06/19]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1371571476/

岡本:周辺大国の立場から言えば、北朝鮮の核武装は史上初の「軍事的に
強い朝鮮半島国家」の誕生であり、いかに対処すべきか分からずにおろおろ
している、という図式ともいえます。

鈴置:もし、核を持たない弱い、1つか2つの朝鮮半島の国家が中立化した
場合――この可能性がけっこう出てきたと思うのですが、それは中国の強力
支配を受ける衛星国になっていくのか――。

岡本先生はご著書『属国と自主のあいだ』や『世界のなかの日清韓関係史』で
清朝と朝鮮王朝との関係を「属国自主」という耳慣れない言葉を使って表現
しておられます。

ご著書によれば「属国」とは言っても、それは「朝貢国」と同じ意味、中国の
縄張り――勢力圏にあるぐらいの意味で、少なくとも当初は、朝鮮王朝は
自主」の国でした。


では、米国が朝鮮半島から手を引いた場合、中国はその「属国自主」程度
の影響力を半島に及ぼすことで満足するのでしょうか。
もっと強い支配を及ぼそうとするのでしょうか。

岡本:「属国自主」という言葉に沿ってお答えすれば、中国はそうした曖昧な
姿勢はもう、とらないでしょう。

なぜなら、そうした版図の線引きの曖昧さこそが西洋列強や日本に付け
込まれる要因となり、結局は「縄張り」中の「属国をすべて奪われてしまった
と中国が考えているからです。ベトナム、ミャンマーや琉球、朝鮮です。

このため中国は、20世紀の初めはまだ「縄張り」の中にいたモンゴル
チベットに対し「すべておれたちの領土だ」と言って、今も服属を強いています。

そうしない限り、「縄張り」をどんどん浸食されていく、中国本土さえ
オスマン・トルコアフリカのように分割されてしまう、という危機感・恐怖感
に20世紀以降の中国は支配されてきたのです。 



だとすると、現代の中国の立場から認めうる「自主」というのは、せいぜいの
ところ「自治区」の「自治」か「一国二制度」くらいのもので、それがそこの
住民の意思をいかほど反映したものなのかは問わずとも分かる
でしょう。

鈴置:そこは現在の韓国人の意識と大きなギャップがあります。
韓国人は「中国回帰」を、昔の長閑な「属国自主」時代への回帰と
捉えがちです。

中国に内政を干渉されることもなく「属国」とはいえ「勢力圏」にあるくらいの
ノリで、いざ外敵が攻めて来た時は中国が助けてくれる。

現在、米国から受けているものよりも緩やかな“支配”に留まる――といった
イメージで語る人もいます。

だから彼らは「日本人は朝貢システムの居心地のよさを知らない」などと
華夷秩序に入れてもらえなかった野蛮な民の無知を笑うのでしょう。

岡本:沖縄に話を戻しますと、中国は、沖縄は自分の「属国」だったと
主張し始めました。

本気で沖縄を日本から離脱させるようなことは当面ありえないようにも
見えますが、中国の本心はどうなのか。

19世紀とは異なり、20世紀の「属国」は「領土」に転化しうるのです。

だからこそ、韓国も対馬を「返還」せよと主張するわけです。

その意味で、歴史を根拠に沖縄で語られ始めた「琉球独立論」にも
注意する必要があるでしょう。 

お2人の話を聞きながら、ドラえもんを思い出しました。

鈴置:のび太が日本スネ夫が韓国ジャイアンが中国という見立てですね。

スネ夫がジャイアンの力を借りてのび太を見下す「ドラえもん」モデルを
もってして北東アジアを見る日本人が増えています。

岡本:のび太とスネ夫の関係も、ジャイアンを媒介にして見るともっとはっきり
見ることができます。

のび太とジャイアンの関係は、スネ夫を媒介項にして見るのです。

ことに、スネ夫がジャイアンに従う手法はちゃんと研究する必要があります。
もちろん日本はスネ夫になれないだろうし、なる必要もありませんけれど。

鈴置:同感です。

日本人と比べ韓国人は中国をよく知っています。

ことに「いなし方」をです。

先ほど、韓国人は中国という国家を楽観的に見過ぎとの趣旨で申し
上げました。

でも韓国が中国の衛星国に戻っても、何とかやっていくだろうと思います。



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