レールガン (Railgun) 原理的には古くから知られていることもあり なお、レールという言葉が含まれているが
研究を続けていた、米海軍の最新兵器、レールガン(電磁加速砲)は
マッハ7を上回る速度で弾丸を発射し、射程距離も160kmを超えるという。
昨年はピアヘッド級高速輸送船(JHSV-3)に搭載して、海上実験が
行われていたのだが
ワシントンDCの海の未来科学技術エキスポにてついに
一般公開された。
このレールガンは、電位差のある二本の伝導体製のレールの間に
電流を通す伝導体を弾体としてはさみ、この弾体上の電流と
レールの電流に発生する磁場の相互作用によって、弾体を
加速して発射する仕組みとなっている。
おもに電池などの部品で動力を引き出し、電磁気エネルギーを
使って発射する為、弾の速度が従来方式に比べはるかに速く
射程も長くなる。
また、火薬などの爆発推進体につきものの安全面の不安が
解消された。
米海軍は今後さらに、射程目標を360キロメートルにまで伸ばす
為の開発を進めるそうで、将来的には宇宙の輸送装置などに
役立てていきたいそうだ。
電磁砲の次の課題は
本体がオーバーヒートすることなく、一分間に何度も確実に発射できる
ことだという。
発射には、巨大なエネルギーが必要なため、部品や本体が早く劣化
するという難点がある。
このため、上院軍事委員会では、電磁砲の技術開発や配備は現実的
ではないとして、2011年に計画自体を消滅させる動きがあった。
支持者が計画の存続に動き
去年、海軍がBAEシステムで作られた武器を最優先で採用した。
これは火薬やその他の爆発推進体ではなく、電磁気エネルギーを
使って発射するもので、おもに電池のようなコンポーネントから動力
を引き出すため、火薬などこれまでの爆発推進体につきものの
安全面の不安が解消された。
物体を電磁誘導(ローレンツ力)により加速して撃ち出す装置である。
なお、電磁気を使う投射様式全般の呼称としては
電磁投射砲(でんじとうしゃほう)やEML (ElectroMagnetic Launcher)
電磁加速砲などがある。
サイエンス・フィクション関連やゲームなどの作品に幅広く登場して
いるが、それらの作品では主に兵器として扱われていることが多い
(→レールガンの登場するサイエンスフィクション一覧)。
いわゆる鉄道や列車砲とは無関係である
レールガンの模式図。
レールガンの速度表皮効果
投射体が高速移動すると磁界変化が間に合わず
電流路が狭い範囲に押し込められる。
1.ローレンツ力を受けて投射体が加速される
2.速度表皮効果によって電流の流れる範囲が狭くなり
やがてジュール熱によって「溶解」「プラズマ化」する
3.発生したプラズマが新たな電流の流れを作って投射体
への加速が行なわれなくなる
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世界最強と言われる米海軍の最新兵器、レールガン(電磁加速砲)がついに一般公開。
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