北朝鮮、韓国政府に“9日開城で
南北当局実務接触”を提議
国政府が12日、ソウルでの南北長官級会談の開催を申し入れたことに対して
北朝鮮は9日に開城(ケソン)で南北当局実務接触を持つことを提議した。
また、北朝鮮は7日午後2時から板門店(パンムンジョム)赤十字連絡チャンネル
を稼働すると明らかにした。
韓国統一省は8日、北朝鮮が、南北当局者会談に向けた9日の実務協議に
ついて、韓国が提案した板門店の韓国側施設での開催に同意したと発表した。
これにより、9日の協議開催が確実となった。
北朝鮮は6日に再開した板門店の南北連絡ルートを通じ、こうした考えを伝えた
北朝鮮側からは局長級の首席代表ら3人が、韓国からは統一省の
局長ら3人が出席する。
北朝鮮は6日、南北協力事業の開城工業団地の正常化や金剛山観光事業再開
などを話し合う南北当局者会談を提案。
これに向けた実務協議を9日に開城で開催しようと求めていた。
米国で米中首脳会談が始まる中、会談場所で韓国の要求を受け入れ
柔軟姿勢を強調した形だ。
政府間会談の再開、南北関係の
実質的進展はないだろう=中国
朝鮮祖国平和統一委員会は6日、南北共同宣言の調印記念日である6月15日を
迎えるにあたり、開城(ケソン)工業地区の正常化と金剛山(クムガンサン)観光
の再開、離散家族の再会事業などをめぐって南北の政府間会談を
行うことを提案した。
中国国際放送局によれば、韓国統一部の金炯錫(キム・ヒョンソク)報道官は
提案を受け入れる考えを示したが、中国中央共産党学校国際戦略研究所の
朝鮮半島問題専門家・張〓瑰氏は、「北朝鮮が核兵器を放棄しない前提下で
南北政府間会談の再開を提案する目的は、外交的な窮地から抜け出すためで
あり、迂回戦術に過ぎない。
開城工業団地の再開交渉は実質的な進展は得られないだろう」と語った。
さらに張氏は、北朝鮮は最近、核兵器を放棄しない前提下で関連諸国との
関係改善を図り、中国に特使を派遣した。
しかし核保有の道を堅持しようとしたため、特使の中国訪問は効果をあげな
かった。
そのため遠回りな戦術を取り、韓国との関係改善を図り外交窮地から抜け出そう
としている。
しかし、これは開城工業団地の再開に実質的な進展とならないだろう。
開城工業団地が閉鎖された時、団地内の従業員はすでに解雇されており再開
の可能性は決して高くない」と述べた。
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