- 編集長コラム
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8025
転載、させていただいた記事です
『ザ・レイプ・オブ・南京』は嘘だと
チャン氏は語った
チャン氏は、日本軍が1937年12月の南京占領時
26万人から35万人の中国人を虐殺し
2万人から8万人の女性をレイプしたと“告発"した。
ところがこの霊言では、それがまったくの嘘だったと
告白したのだ。
同書は黒髪の美しい中国系アメリカ人ジャーナリストが
「日本軍はレイプだけでなく、女性たちの腹を割き、
乳房を斬り落とし、生きたまま壁に打ちつけた」と
書いたものだから話題を呼び、たちまち50万部を超える
ベストセラーになった。
一方で、日本の研究者から
「被害者の人数も残虐な描写も根拠に乏しい」と
集中砲火を浴びた。
戦後の「南京大虐殺」論争
いわゆる「南京大虐殺」は、日本が米軍に占領され
ていた
1945年12月に始ったGHQ制作のラジオ番組
「眞相はかうだ」で初めて登場。
48年11月の東京裁判の判決で「10万人から30万人が
犠牲になった」と言い渡された。
しかし事件当時の南京には100人余りの
日本人記者・カメラマンが入っており、誰一人として
「虐殺行為があった」と言う人はいなかったが
GHQに歯向かうことはできなかった。
ところが、彼らが定年を迎えた70年代、朝日新聞で
の本多勝一記者の連載で「大虐殺」が復活。
85年には中国政府が「南京大虐殺記念館」を建て
「30万人虐殺」を主張。
論争が激しくなった。
「大虐殺」がなかった証拠
国内の研究者による論争ではっきりしたのは、主に
以下の8点だった。
(1)当時南京にいた第三国人のアメリカ人宣教師が誰も
日本軍による虐殺やレイプを目撃していない。
(2)一部宣教師が後に「虐殺」を主張したが、いずれも
日本軍が残虐な軍隊だったとアピールする
中国国民党の宣伝工作員としての画策だった。
(3)日本軍が戦っていた蒋介石総統ら国民党首脳は
一度も「南京大虐殺」に抗議していない。
(4)東京裁判判決の犠牲者数は、根拠 がなかった。
埋葬記録が証拠とされたが、11万体を埋葬したとする
慈善団体は当時、南京で活動していなかった。
(5)日本軍占領後1カ月で、人口が約20万人から
約25万人に増えた。
(6)日本軍の司令官・松井石根大将は南京攻略に
あたって「略奪や失火は厳罰に処する」などと厳命。
違反者10数人が厳格に処罰された。
(7)日本軍は南京城内で、私服に着替えた
不法戦闘員(便衣兵)に対する合法的掃討作戦
を行い 一部の外国人がこれを「虐殺」と誤解した。
(8)南京陥落前後、指揮官らが逃亡して混乱した
国民党軍の兵士たちが略奪・殺人・強姦、家屋の
焼き払いを行った。
遺書で「CIAなのか。猟犬のように追い回すだろう」
こうした論争で
「南京大虐殺」の実態が明らかになっていたため
チャン氏も
自分の間違いに気づいていったようだ。
チャン氏は霊言の中で、中国系のロビー団体に
「大虐殺」の資料を渡され、十分検証しないまま執筆
したが、中国かアメリカの何らかの組織によって
「最期に口封じされた」と語った。
米地元紙の報道によると、チャン氏は遺書で
こう書き残した。
「私は自分が想像もできない巨大な力に
リクルートされた。
その力がCIAなのか、他の組織なのか分からない。
私が生きている間は、これらの力が猟犬のように
激しく追い回すだろう」
そう書いたうえで、1年弱前に精神病院に入れられた
ことについて、「政府の仕業だ」と確信した、と記した。
霊言も遺書も、チャン氏が巨大な陰謀によって命を
奪われたことを示している。
米中の利害が一致した"残虐な日本軍"
その陰謀とは何だったのか。
霊言でチャン氏は、90年代の米中が日本を「敵」と位置
付けて手を組み、冷戦後の世界をリードしようとしたこと
を示唆した。
中国では89年の天安門事件で軍が数千人もの市民を
殺したが、その後「人権無視の残虐国家」という評価を
何とかして払拭しようとしていた。
一方、アメリカでは戦後50年目の95年、広島・長崎への
原爆投下をめぐって大論争が巻き起こった。
首都ワシントンにある国立航空宇宙博物館(スミソニアン
博物館の一つ)で、「原爆投下は正しかったのか」
という歴史検証も含めた原爆展が企画され、米退役
軍人協会やマスコミなどが激しく反発したのだ。
退役軍人らは「日本本土上陸作戦を行っていれば
100万人の米兵が死傷した。
それを防いだ」と主張。
博物館側の歴史学者たちは
「当時のマーシャル将軍の意見は『上陸作戦で死傷者は
6万3千人を超えることはない』だった。
投下は必要なかった」などとして真っ向から対立。
結局、副大統領や最高裁長官らも入ったスミソニアン
協会の理事会が原爆展の中止を決めた。
20万以上の人の命を一瞬で奪った原爆は、人類史上
最も残虐な戦争犯罪に数えられるものだ。
しかし、アメリカの指導者層にとって、原爆投下をめぐる
議論はタブーとなった。
米タイム誌はチャン氏の功績について
「(日本軍による)南京での犠牲者の数が
広島・長崎の原爆よりも多いとした」(注)と総括した
ことがある。
"残虐な日本軍"のお陰で、
中国もアメリカも相対的に
自分たちの残虐性を薄められる―。
そうした思惑で両国の利害がぴったり一致したのが
『ザ・レイプ・オブ・南京』だった。
(注)原爆投下による死者は
島で約14万人、長崎で約7万人で、計21万人。
これに東京大空数の10万人を加えると
30万人以上になる。(南京・慰安婦の数捏造の根源)