ブログネタ:悲しくなる歌 参加中
本文はここから
こんにちは
悲しくなる詩
さみしい王女
金子みすヾ
つよい王子にすくはれて、
城へかへつた、おひめさま。
城はむかしの城だけど
薔薇もかはらず咲くけれど
なぜかさみしいおひめさま
けふもお空を眺めてた。
(魔法つかひはこはいけど
あのはてしないあを空を
白くかがやく翅(はね)のべて
はるかに遠く旅してた
小鳥のころがなつかしい。)
街の上には花が飛び
城に宴はまだつづく。
それもさみしいおひめさま
ひとり日暮れの花園で
真紅(まっか)な薔薇は見も向かず
お空ばかりを眺めてた。
“夢が叶うことと幸せになることは どうして別ものなんだろう”
大好きな花を以前のように、心から楽しめない悲しみ。
夢見がちだった金子みすヾさんが、結婚により現実に引き戻され
夫から詩を書くことも、創作仲間との文通さえ禁じられてしまった
苦しい時に書かれた詩です。
みんなは、悲しくなる歌知っていますか
教えてね