発足した日本版NSCは、待ったなしで「意思決定」を迫られる事態に
直面している。
中国が東シナ海上空に防空圏を設定し、現場は緊迫している。
衝突の危機意識
中国政府が日本と重なる防空圏を設定したことが伝わった直後
航空自衛隊は緊急テレビ会議を開いた。
作戦中枢トップの航空総隊司令官と全国3つの航空方面隊司令官
沖縄の南西航空混成団司令がそろい、総隊直轄部隊の司令
も加わった。
それぞれの硬い表情が事態の重さを表していた。
「西部(福岡)と南西航空混成団は厳正に対領空侵犯措置を
実施せよ」
「パイロットの負担を考え、北部(青森)と中部(埼玉)は
支援準備を」
総隊司令官の指示が矢継ぎ早に飛ぶ。
「緊急発進(スクランブル)で距離は
どこまで詰めるべきか」
前線の方面隊司令官からは衝突の危機を意識した発言が相次いだ。
「どの段階で武器使用の許可は出るのか」
会議は沈黙した・・・・・・(´_`。)
最前線は尖閣北方
東シナ海上空では昨年12月から、すでに日中の緊張したつばぜり
合いが繰り返されている。
《中国海軍の情報収集機Y8が日本の防空圏に接近して進入する。
これに対し空自F15戦闘機がスクランブル。
今度は中国空軍の戦闘機J10が接近する》
攻防を重ねるうちに透けてきたのが中国軍の能力。
J10の飛行範囲の限界だ。
日本の防空圏をみると、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の西側を
真っすぐ北上した空域が中国大陸に最も近く、そこからは東側に
大きく切れ込んでいる。
Y8は防空圏を越えてくるが、J10は大陸に最も近い、尖閣北方
空域の防空圏に入るか入らないかの地点まで来ては周回して
帰っていく。
防衛省幹部は「そこまでしか地上レーダーが届かないからだ」と
言い切る。
戦闘機は、相手機を広範に探知するレーダーが届かない空域を
丸裸では飛行しない。
早期警戒管制機(AWACS)を随伴しない中国戦闘機の飛行範囲
はその地点が限界というわけだ。
この分析は中国側発表の「虚勢」「虚偽」の疑いも見透かす。
中国は、自衛隊機や米軍機にスクランブルをかけたとしているが
レーダーの能力が低ければ、相手機が相当接近してこない
限り探知できず、スクランブルができる可能性は低い。
この1年間で、空自のF15はあらゆる飛行パターンを試し、中国
のレーダーの弱点を把握した。
最長でも尖閣上空、それも相当高い高度の航空機しか探知で
きない程度という分析だ。
空自の最西端のレーダーは、尖閣諸島の南東約340キロの
宮古島(沖縄県宮古島市)にある。
これが尖閣の領空を死守する強みとなっている。
ただ、中国に尖閣を奪われてレーダーを設置されるようなこと
があれば形勢は逆転する。
第4のシナリオ
防衛省・自衛隊には、10~20年後に想定される対中有事
シナリオがある。
(1)尖閣侵攻
(2)尖閣と石垣・宮古両島への同時侵攻
(3)尖閣・石垣・宮古と台湾同時侵攻-の3つだ。
陸海空3自衛隊は、これらのシナリオに基づき日中双方の
戦闘能力を評価してきた。
導き出した最重要課題は「情報優越の確保」。
海・空域を常時監視し、挑発や侵攻の芽を摘み取ることを指す。
このためには、宮古島のレーダーだけに頼るわけにはいかない。
低空で接近する機体に対し死角がある。
前線で航空機を探知する早期警戒機E2Cや早期警戒管制機
の更新、増強が不可欠だという。
中国側も動いている。早期警戒管制機能を持つKJ2000や
KJ200を保有。
まだ能力は低いが
「今後10年で数と能力を向上させれば逆転される恐れがある」
中国の防空圏設定は尖閣上空が中国の「領空」との主張を強め
近づく航空機に対し「防御的措置」として撃墜も辞さない姿勢を
示す狙いもあるとみられている。
そこで第4のシナリオが浮上する。
《尖閣周辺で中国J10が早期警戒管制機を伴い飛行訓練を
常態化し、空自F15がその都度急行。
あるとき突如、J10のパイロットは中国の「領空」を侵犯したと
してF15に射撃管制用レーダーを照射する》
領空を侵犯されても空自パイロットに
与えられた権限は
相手に対する
警告射撃と強制着陸命令しかない。
2機で行動しているうちの1機が撃墜された時に、残りの1機が
攻撃出来る そして侵犯機が艦艇や地上を攻撃しても2機に攻撃
しているわけではないから攻撃出来ない
のが、正当防衛の内規?として空自は決められている
正当防衛と緊急避難に限定された現在の武器使用基準の
見直しに時間をかける余裕はない。
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領空、領海に侵入してきた時点で
トリガーは引かれてるんだ
警告の後、容赦なく撃て ( ̄へ  ̄ 凸
敵は国内にも居るからね 留学生という名のスパイはともかく
帰化人も 国籍が日本でも中国韓国の為に動くから危ない ( ̄∩ ̄#
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自衛隊のスクランブル
海上自衛隊の護衛艦では艦載哨戒ヘリが、航空基地では
哨戒機が24時間体制でアラート任務に就いている。
海上自衛隊では、哨戒機、護衛艦、潜水艦、音響測定艦、電子戦機
を駆使して、日本周辺海域の哨戒(パトロール)を実施している。
哨戒任務での対象目標は、潜水艦、艦艇、不審船
弾道ミサイル等である。
日本国周辺海域で不審な目標を探知したならば、目視により識別し
撮影画像を上級司令部に伝送する。
また、増援の哨戒機を緊急発進させ、艦艇も緊急出港して継続的
な監視体制に移行する。
哨戒任務で収集した情報は統合幕僚監部のホ-ムページで公表
される。
哨戒任務では通常、武装をしていないが、状況に応じて
対艦ミサイル、対潜爆弾、機関銃、ミサイル防御装置等を搭載する。
現在までに1件、能登半島沖不審船事件で威嚇射撃を実施した。
潜水艦の探知情報を公表した例は
漢級原子力潜水艦領海侵犯事件がある。
海上自衛隊の護衛艦の基地は
青森県大湊基地、神奈川県横須賀基地、京都府舞鶴基地
広島県呉基地、長崎県佐世保基地の5基地であり
哨戒機の基地は青森県八戸基地、神奈川県厚木基地
山口県岩国基地、鹿児島県鹿屋基地、沖縄県那覇基地の
5基地である。
日本周辺海域で近隣諸国が軍事演習を実施する場合は
日本国政府から海上自衛隊に監視任務が命令される。
この場合、航空会社に対しては国土交通省からNOTAMが
船舶に対しては海上保安庁から航行警報が発出される。
また海上保安庁の要請により、遭難船舶や不審船の捜索も行う。
不審船の対処は、海上保安庁の管轄であるが、対処不能な場合
には、海上自衛隊が海上警備行動を実施する。
災害派遣の要請を受けた場合は、救難飛行艇US-1
救難ヘリUH-60J等の救難飛行隊が緊急発進して、主に洋上と
離島地域の救助に発進する。