PM2.5分布予測
「ソウル市型PM2.5非常低減措置」が発令されると
公共交通料金が無料になるニダ!
大気汚染が大きな問題になっており、ソウル市では
PM2.5の数値が悪化した場合に「ソウル型PM2.5非常低減措置」が発令されます。
その措置の一部として、自家用車の使用を減らす目的で
地下鉄と市バスの交通料金が無料になり
実際 2018年1月15日(月)に 初めて施行されました。
今後ソウル観光中に そのような日があるかもしれませんので内容をご案内したいと思います。
※正式には「서울형 초미세먼지저감조치」
(ソウル型超微細粉塵低減措置)と言い、PM2.5という
言葉は含まれていません。
초미세먼지(チョミセモンジ) =超微細粉塵 =PM2.5 です。
ご了承下さい。
■適用条件■
「ソウル型 PM2.5非常低減措置」は、0:00~16:00の間にソウル地域の PM2.5の平均濃度が50㎍/㎥を超えて「悪」(나쁨)水準に達し、その次の日も2日連続で「悪」(나쁨)と予想される場合に発令されます。
■適用対象■
・ソウル市から乗車する市内バス・マウルバス
・地下鉄1~9号線
・牛耳新設線(우이신설선、ウイシンソル線)
・タクシーは適用外
■適用日時■
・発令された次の日の 始発~9:00、 18:00~21:00
・通勤時間が対象になる為、月~金のみ
・土日、祝祭日には適用されない
※2017年12月29(金)、30日(土)にも適用基準に達しましたが30日が週末だった為実施されませんでした。
※この間数回発令され、一番最近では 2018年3月26日。
■注意事項■
▸京畿道や仁川市は この措置に参与しない為、ソウルの地下鉄とバスのみ無料になる。
▸どの区間が無料なのか分からないという混乱状況に備え、交通カードを端末機(センサー)に当てれば自動的に料金が課される(免除される)システムが開発された。
▸その為、交通料金が無料になるといっても、普段通り 交通カードをセンサーに当てなければならない。
▸1回用交通カードや定期券には適用されない。(料金免除カードを発行すると、適用日でない日にも使用してしまう懸念がある為)
▸バスの現金払いには適用される。(運賃を払わずに乗車できる)
▸ソウル市以外から乗車した場合は、その運賃は支払うが、ソウル市内で乗り換えをした分は追加料金があっても課されない。
▸料金免除時間内に乗車しても 下車が時間を超えてしまう場合には、免除時間が5時間後まで適用される。
■備考■
・公共交通料金が無料になった分は、ソウル市が税金で納付する。
・この措置により 通勤時間帯の乗客数が20%程度増加することが見込まれ、ソウル市は1日60億ウォンを補填することになる。
・乗客の増加に備えて、地下鉄もバスも増発される。
・例年から見ると、この措置は 年間7回ほど施行されるものと予想される。
■その他の非常低減措置■
・ソウル市庁舎等、365ヶ所の公共駐車場 閉鎖(自家用車使用制限の為)
・公共車両 2部制施行(措置施行が奇数日なら奇数車両のみ、偶数日なら偶数車両のみ運行)
・公共の大気排出作業場、建設工事場の時間短縮や調整 等
■大気汚染がひどい時には■
以下は環境部から出されている対応要領です。ご参考までに。
1. 外出時にマスクを着用
2. 出来るだけ外出を避ける
3. 帰宅後に体をよく洗う(手足、目鼻も)
4. 水をよく飲む
5. ビタミンC(抗酸化作用のある物)を摂取する
6. 適切な換気。室内を水拭き掃除
7. 自家用車の使用を控え、公共交通を利用
PM2.5による大気汚染は、季節を問わず問題になっています。万一 旅行で来られた時に空気が悪いようでしたらお気を付け下さい。2018年も、大気の状態が悪い為に ソウル広場等にある屋外スケートリンク(冬季のみ仮設)の運営が一時中断されたりもしています。
あまりにも酷くなると、このような措置が取られるということも 知っておかれて下さいね。
一体何を焼いてるんだ?