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【宇宙への想い】宇宙エレベーターチャレンジ

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帝人は、同社が製造・販売するパラ系アラミド繊維「テクノーラ」が、
8月7日~10日に静岡県富士宮市で開催される「宇宙エレベーターチャレンジ」で
宇宙エレベーターの昇降を模した競技に用いられるベルトとロープに採用されたと
発表した。 



 「宇宙エレベーターチャレンジ」は、宇宙エレベーター協会が2009年から
開催している技術競技会で、今年が5回目。 

参加者が制作したクライマーバッテリーを搭載しモーターで駆動する
自動昇降ロボット)が、高度1200mに打ち上げられた気球と地上とを結ぶ
ベルトとロープを昇降し、その距離や速度などを競うもの。

帝人のテクノーラは、軽量ながら高い強度を持ち、クライマーが昇降する際に
生じる熱、摩擦、荷重に耐え得る耐熱性、耐摩擦性、寸法安定性を備えている。

2011年からこの競技用のベルトに採用されており、今年は競技用ロープにも
テクノーラが使用されることになった。


2011年11月に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査機
「キュリオシティ」と、その着陸時に使用する超音速パラシュートとをつなぐ
サスペンション・コード(吊り下げ用のコード)の素材としても
採用された実績を 持つ。


ソースは
http://response.jp/article/2013/08/07/203877.html
画像は
http://response.jp/imgs/zoom/589180.jpg 
帝人 http://www.teijin.co.jp/
「宇宙エレベーターチャレンジ」にアラミド繊維
「テクノーラ」が使用されます
http://www.teijin.co.jp/news/2013/jbd130805_00.html
株価 http://www.nikkei.com/markets/company/index.aspx?scode=3401
■宇宙エレベーター協会 http://www.jsea.jp/
宇宙エレベーターとは 
宇宙エレベーターとは  ??
1.前提知識
人工衛星(スペースシャトルや、国際宇宙ステーションを含みます)は
地球の周りを回ることによって遠心力を得ています。

軌道上に上がって、そのまま落ちてこないのはこの遠心力と地球の重力がつり
あっている状態を保っているからです。

人工衛星では、地球の引力Fgと遠心力Fcが釣り合っています。


実際、地上400キロの高度を周回する国際宇宙ステーションは時速28,000km
90分で地球を一周し、1日約16周するほどの速度が必要なのに対し
赤道上空の静止衛星は地上36,000kmの高度で時速10,800km
24時間で地球を1周しています。

地球が1日で1回転するのと同じスピードで地球の周りを回っているので
止まっているように見える=
静止衛星と呼ばれる理由です。

宇宙エレベータの原理は、この静止衛星と同様です。
静止衛星から地上に向けてテザー(ワイヤーやリボン状の紐)をたらし、この
テザーをどんどん伸ばして地上に近づけていきます。

ただ、そのままだとテザーの重さで全体の重心が地球に近くなってきて
落ちてきてしまいますので、地球と反対側にもテザーを伸ばしていくことにします。

いつも全体の重心が上手く釣り合うように両方に伸ばし続けると、最後には
地球に伸ばしたテザーは地上に届くというわけです。

宇宙エレベーターの建設プラン

現在検討されているプランでは、テザーの材料や技術に関する様々なテスト
経た後、展開機の組み立てに必要な資材を既存のロケット技術で一時的な
低 軌道に打上げ/組立てを行うところから建設を開始します。

展開機は10万キロのテザーを巻いたリール、一時的な低軌道から静止軌道
以遠に軌道変更していく ためのロケットなどから成り立ちます。

また地上側は、赤道近隣の比較的気候の穏やかな地域の海上に石油掘削リグ
と同様なプラットフォームを準備します。


準備が整うと、展開機がリールから先端に重りをつけたテザーを地球に向けて
引き出しながら低軌道から静止軌道の向こうまで移動していきます。

全てのテザーを出し切る直前にその先端を海上周辺でキャッチして
プラットフォームに接続します。

その後は、追加テザーを詰んだクライマー(上昇機)が、テザーを補強
しながら登っていきます。

(この過程では、一度登っていったクライマーは降りてきません)この過程を
200回程度繰り返すと、20トン前後のクライマーが運用可能になります。

Liftport 社の設立者の一人、T.Nugent氏は2006年の夏に、宇宙エレベーターの
建設に必要な工程の検討結果を発表しました。

そして、その実現はプロジェクト 開始後25年と見積りました。

これは様々な材料、技術の検証にかかる時間で、テザーの材料開発のため
の工程は含まれませんが、宇宙エレベーターの実現に向け てこれから実施
しなければならない多くの工程の指針となるものです。


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