「電磁パルス攻撃」の脅威
上空の核爆発で日本全土が機能不全に
北朝鮮が核兵器や弾道ミサイルで挑発を続けるなか
もう一つの深刻な脅威として「電磁パルス攻撃」の可能性
が指摘されている。
上空で核爆発を起こし、広範囲で
都市機能を破壊するものだ。
北朝鮮は既に攻撃能力を持つとみられるが
日本の対策はほぼ手つかずで、専門家からは懸念の
声が上がる。
電磁パルス攻撃は
地上への核攻撃と違い、ミサイルの弾頭部分を大気圏
再突入時の高熱から守る技術は必要ない。
小型の核弾頭を搭載したミサイルを発射し、目標上空
で起爆するだけだ。
EMP 攻撃というものがどんなものかというのは
たとえば
2010年の過去記事
・米国の保守系シンクタンクが
「米国は電磁パルス攻撃で壊滅する」と報告2010/11/30
アメリカの保守系シンクタンクのヘリテージ財団が
当時のオバマ政権の当局者たちに、
「電磁パルス(EMP)攻撃への準備を進めるように進言した」
ことがアメリカで報じられていたものを記事にしたもの
でしたが、その中から
「アメリカが EMP 攻撃に遭った場合はどうなるか」
という想定の部分を抜萃しますと、わかりやすいかと
思います。
米国の国家安全の専門家2人がヘリテージ財団を通して
オバマ政権の当局者たちに電磁パルス(EMP)攻撃への
準備を進めるように進言した。
「想像も及ばないような未曾有の災害」の被害を最小限に
食い止めるために、早急に作業を進めるべきだという。
報告書にはこうある。
「EMP 攻撃は、アメリカ合衆国の日常生活に必要な
様々を破壊してしまう能力を持つ。
電気網、電話網、輸送網、ATMシステム、食料
上下水道インフラなど、多くが破壊される」
「もし、北アメリカ上空の大気圏で高高度核爆発を
起こした場合、結果として生じる電磁放電によって
ほとんどすべての一般社会と軍のインフラは
永遠に破壊されるだろう」
「どんなグローバルな人道的努力も、何億人もの
アメリカ人を飢餓と放射線の暴露と医療不足による
死から救う方法はないだろう」
「米国への巨大な EMP 攻撃は、想像も及ばないほど
の荒廃をもたらす。
通信機能は破壊され、輸送システムは止まる。
電力は、そのものが存在しなくなる」
「過去、米国の近代社会に起きた災害や惨事は
EMP 攻撃がもたらす破局の前には色褪せてしまう」
「電磁パルスの影響によって、米国の 1億3000万台の
自家用車と 9000万台のトラックが動かなくなる。
米国の鉄道網はすべて電力で動いている。
航空産業はすべて破壊されるだろう」
「EMP 攻撃は、それほど高いレベルの技術を持た
なくとも可能だ。
たとえば、敵が米国へ EMP 攻撃を実行しようとする
場合、その敵は長距離弾道ミサイルを持つ必要はない。
EMP 攻撃は、高高度に核弾頭を高く打ち上げれば
いいため、たとえば、米国の海岸沖で貨物船を使って
短距離か中距離のミサイルを使えばできてしまうのだ」。
EMP とはこのように想定されている
ものでこれまでの戦争での攻撃の概念
とは大きく違うものなのです。
簡単に書けば
・攻撃とその爆発自体では誰も
傷つけないし 誰も死なないもので
ただし
・該当地域のすべての電気インフラが
消えるのです。
今の私たちのような
「すべてを電気に依存している状態」から電気が
奪われるのですから、それにより社会は疲弊する
わけです。
いろいろなことが起こるでしょうけれど、たとえば・・・
電気や通信はすべて途絶します。
交通網は止まります。
食糧はどこにも届きません。
医療は機能しません。
警察・軍事は機能しません。
・・・というようなことになるとは思います。
他にもいろいろなことが起きるでしょうが、そういう
状態が何日も、地域によっては何年も続くことで
多くの人たちが犠牲になるわけです。
これが EMP 攻撃です。
その完全な復旧に何十年かかるかはわからないと
言われていますし、金額的にも何百兆円かかるかも
わからないと言われています。
しかし、こんなとんでもない攻撃は、先ほどの
ヘリテージ財源の報告にありますように
高度な技術は必要なく、
・EMP 攻撃は、それほど高いレベルの技術を
持たなくとも可能
・短距離か中距離のミサイルを使えばできてしまう
というものでもあるのです。
しかも「一発でOK」でもあるのです。
こういうことが可能な国が、どのような国に該当する
かということは、最近の状況でさらにはっきりとしてきた
感じもあります。
http://indeep.jp/when-emp-explodes-over-t
he-sky-somewhere/