・いつも出会いは電車内
9条さんを最初に見たのは、2016年の10月。
都心へと向かう電車の中だった。
ギュウギュウではないが、わりと満員。
私はドア横のバー、すなわち角っこの
「安全地帯」の位置をキープ。
そして、なんとなく7人席が向かい合うゾーンに
目をやると……
胸元に青いプラカードを抱えた男性が
片手で吊革を握りながら立っていた。
よく見ると、そのプラカードには「9条す壊な!」と
謎のメッセージが書かれている。
なんだか、どっかで見たことのあるプラカード。
だが……問題なのはそこではない。
9条さんの「プラカード上」と「プラカード下」が完全に別人。
いいや、なんと言葉で表現すれば良いのだろう。
言わば……
「私はプラカードなんて知らないし、持っていません顔」
をしつつ、しっかりと胸元のプラカードを「誰かに見せている」のだ。
──これはつらい。この状況は、深刻にツラい。
決してバカにしているわけではなく
いろんな意味でキビシすぎる。
逃げ場がない。
きっと私なら耐えられない。
いろいろ我慢し過ぎて、私の腹筋が壊れてしまうかもしれない。
彼の真の目的は目の前の乗客ではなく
もっと遠くにいる「不特定多数の人々に向けての
アッピールなのでは?」
との仮説が立つ。想像してみると──
猛スピードで移動する電車を見ていたら
「9条壊すな!」との謎メッセージも猛スピードで移動していった……”
おそらく「ハンパない動体視力のボクサー」か「撮り鉄」
(が撮影した画像で確認)だけだろう。
いいや、たとえ確実に確認できなくとも
「サブリミナルでアッピール」という可能性も捨てきれないのだが
いかんせん効果は薄いと思われる。
謎は深まるばかりだ。
彼はそのまま姿勢良く
まったくブレない表情で、プラカードを直角90度の角度で
維持したまま、違う路線のホーム方向へ、
左に曲がりながら消えていった。
http://rocketnews24.com/2017/02/24/866678/
恥ずかしいことをしてるって自覚が
あるから顔を背けるんでしょww。
99%狂った人格でも1%くらい
まともな部分が残ってるんだねw。