中東のイスラエルに
豚骨スープを売りにする日本のラーメン店が初めて進出した。
国民の8割近くを占めるユダヤ教の戒律で豚肉は禁止だが
宗教を気にしない世俗派の人々を狙った。
日本の「本物の味」を知ったイスラエル人の出店も
相次いでいる。
地中海に面した商業都市テルアビブで
ラーメン専門店「MEN TENTEN」の開店祝いがあった。
全20席を埋めた客が夢中で麺をすする。
「うまい!」。歓声があがった。
看板メニューは、豚骨と鶏ガラベースの
「とんがらラーメン」(約1500円)だ。
しょうゆが香り立つ濃厚でクリーミーな白濁スープに
硬めの細麺がよく絡む。
トロトロのチャーシュー、半熟卵、味のしみたメンマも
申し分ない。
スープを飲み干した女性客のシマ・ハビブさん(64)は
「豚はふだん食べないけど、口いっぱいにうまみが広がり
おいしい」と興奮気味に話した。
共同経営者のヤリーブ・ブロンステインさん(40)は
1997~98年、東京で暮らし、ラーメンにやみつきになった。
「イスラエルで本物の日本のラーメン店を開きたい」と思った。
2013年、日本企業の海外進出を支援する会社経営
の清水陽佑さん(39)と知り合い、長年の夢を打ち明けた。
意気投合した2人は北海道から沖縄まで100軒以上の店を
食べ歩き
15年11月に東京・新宿の「●(○の中に宿)めん てんてん」
と巡り合った。
「味と香りに一瞬で恋に落ちた」とブロンステインさん。
その場で店主の岡崎誠さん(43)を口説いた。
その年、フィリピン・セブ島に海外1号店を出した岡崎さんも
「本物のラーメンを食べてもらいたい」と中東での挑戦を決めた。
ユダヤ教の食事規定では豚肉は禁止で
人口の2割を占めるアラブ系に多いイスラム教
でも厳禁だ。
それでも「本物」にこだわり
豚や鶏を現地で探し出し、麺は地元工場に特注。
麺のかんすいと秘伝のたれは日本から持ち込んだ。
ユダヤ教やイスラム教などの聖地がある
エルサレムに比べ、テルアビブは宗教的な規制を
嫌う世俗派も多い開放的な街だ。
豚の料理を出す店は少ないが、好きな人には
人気があるという。
http://www.asahi.com/articles/ASK1P2JXDK1PUHBI026.html
テルアビブで開店した
「MEN TENTEN」のとんがらラーメン
テルアビブの和食店「Onami」の豚骨ラーメン
神が禁止したから 豚以外にも色々
ユダヤ教における
カシュルート(食事規定)
ユダヤ教徒は旧約聖書のレビ記の記述に基づき
厳格に食べてよいものといけないものを区別している
【禁じられているもの】
・反芻しない、もしくはひづめが完全に分かれていないもの
(ラクダ、イワダヌキ、イノシシ、野ウサギ、豚、馬、ロバなど)
・四本の足で地上を這い回るもの(モグラ、トカゲ、ネズミなど)
・四本の足で歩く動物のうち、足の裏のふくらみで歩くもの
(ネコ、ライオン、キツネ、狼など)
・鳥類のうち、ハゲワシ、ヒゲハゲワシ、ミサゴ、トビ
ハヤブサ類、カラス類、ダチョウ、ヨタカ、かもめ、タカ類
フクロウ、鵜、ミミズク、ムラサキバン、ペリカン、ハゲタカ
コウノトリ、サギ類、ヤツガシラ、コウモリに含まれるもの。
・羽があり、四つ足で歩くすべての這うもの
(昆虫類を含む爬虫類・両生類)
・海や川の住民のうち、ヒレ、ウロコのないもの
(タコ、イカ、エビ、貝類、イルカ、鯨など)
・血液(ソーセージなど)
・死肉
・肉と乳製品を同時に使ったもの(チーズバーガーなど)
【許されているもの】
・反芻し、ひづめが完全に分かれているもの(
牛、羊、山羊、鹿、カモシカなど)
・海や川の住民のうち、ヒレ、ウロコのあるもの(魚など)
・鳥類のうち、食べてはならないものを除いたもの
(鳩、鴨、鶏など)
・羽のあるもののうち、足の上に跳ね足があって、それで
地上を跳ねるもの(イナゴなど)
●トーラーによる肉に関する4つの規定
①生きた動物から切り取った肉(生きたものの手足)を
食べてはならない
②血を飲んではならない
③肉と乳製品を同時に使ってはならない
※「子山羊をその母の乳で煮てはならない」(出エジプト記)
④スエット(横隔膜の下にできる堅い脂肪)を食べてはならない
●屠殺方法、死肉の禁止
人間が動物を殺す上で最も慈悲深い方法
●その他
狩りの禁止 ワインに対する規定
豚肉以外の色んなものが駄目
理由は
神がそう言ったから
と主張する人を信じちゃってるから
粛清の時間
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中東のイスラエルで「大ヒットラー麺 」
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