献血後に届いたという手紙(hikarruさん提供)
「新年一発目、赤十字から謎の封筒届いてて開けたらこれ」
あるツイッターユーザーが献血後に日本赤十字社から届いた
という「手紙」を公開し、大きな反響を呼んでいる。
冒頭に「血液型についてのお知らせ」と書かれたこの手紙には
何とも衝撃的な内容が記されていた。
「血液自体には何ら異常がなく...」
「あなたの血液型がめずらしい血液型であると思われる
ことから、通常の検査では血液型を確定することが
できませんでした」
献血で提供された血液は、輸血時に重要となる2つの血液型
についての検査が行われる。
1つは
一般的にもよく知られている「ABO式血液型」。
もう1つは
Rh因子の有無によって分ける「Rh式血液型」だ。
ところが、ツイート主であるhikarruさんの血液は、こうした
通常検査では血液型が確定できなかったという。
ツイートは話題を呼び1万6000回以上リツイートされた。
同時に
「ハイブリッド種かも?」
「キメラ型か何かですかね...」
「ボンベイ型ではないでしょうか...」などと、
まざまなコメントが寄せられた。
手紙には
「血液自体には何ら異常がなく、病気との関連性も一切
ありません」とあり、ひとまずは安心だが、本人にして
みればどうも釈然としないだろう。
「ん?なんだこの封筒。
もしかして病気?それともいつも献血ありがとうって
新年の挨拶か? って感じでしたね。
中を見たときは『血液型を確定できませんでした』
いやいや、確定してくれや(笑)って感じでよくわかって
ませんでした」
ツイートから数日後の2017年1月11日、hikarruさんは手紙が
届いた時の感想をJ-CASTニュースの取材にこう語った。
同様の例は「500万本のうち0.006%」
hikarruさんは血液型についてあまり興味がなく、
自分が何型であるか認識していなかったという。
献血はこれまでにも2~3回したことがあったが、こうした
通知は今までもらったことがなかったそうだ。
「献血後に届く血液の成分検査のハガキには、ABO式の
部分は空白で、Rh式の部分はプラスと書いてありましたね。
下の方には『血液型の検査結果につきましては後日
送付いたします』
とも書いてありましたが、なんせ血液の成分以外は
興味なかったので見てませんでした」
手紙には
希望すれば血液型を確定するための詳細な再検査を
受けられるとも書かれていたため、hikarruさんは2月に
再検査をしてもらうことにしたそうだ。
ところで、献血した人のうち
「通常の検査で血液型を確定できなかった」という事例は
どの程度あるものなのか。
日本赤十字社に聞いてみると広報担当者は
「平成27年度に全国で検査した血液検体の本数は約500万本
あり、そのうち通常の検査で血液型(ABO型)を
確定できなかった件数の割合は約0.006%となります」
と説明している
手紙にあった「めずらしい血液」とは、具体的には
「通常使用される血液型判定試薬で反応が弱い結果と
なるA型の亜型、B型の亜型、AB型の亜型などがあります」
(広報担当者)とのこと。
中には通常検査では確定できないものがあり、再検査では
唾液や高性能分析装置を用いるなど、それぞれに適した
検査を選択して行うという。
なお、輸血の際は
「基本的には、患者さんがA型の亜型の場合はA型の血液を
輸血します」とのことだが、例外もあるそうだ。
この話題への反応
・赤十字としてはコンタクトできる状況を残しておきたい人
だと思うわ。
定期的にじゃなく緊急時に依頼を受けてもらえるように。
・詳しいこと書いてくれないと不安になるよね。
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