トランプ米新大統領が20日の就任初日に
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの離脱を正式表明
したことで、新政権が掲げた新たな2国間交渉を通じて
日本は露骨な市場開放を要求される恐れがある。
農産品や先端医薬品などでTPP以上の大幅な譲歩を
飲まされれば国内で強い反発が起きるのは避けられない。
「各国と友好関係を結びたいが、自国の利益を
最優先にする権利があることを認めてほしい」
トランプ氏は20日の就任演説で保護主義の姿勢を
鮮明にした。
今後の通商交渉では、TPPなど多国間の枠組みではなく
「雇用や産業を取り戻す公平な2国間協定」
を結ぶよう各国に求めていく方針だ。
トランプ氏がいう「公平」とは、世界最大の経済力を背景に
米国企業や労働者に有利な協定を相手国に要求すること
を意味すると見る向きが強い。
米国内では2国間交渉を見据え、既に業界団体が動き
出している。
米最大の農業団体ファーム・ビューローなど16の農業団体
は今月6日、トランプ氏に
「米国の農業者が競争できる新しい公正な貿易協定が必要」
と指摘する書簡を送った。
急成長するアジア太平洋地域を取り込もうと日本を名指しで
標的に挙げ、農産品の市場開放を求めている。
また、米製薬業界は国民皆保険の日本市場を
虎視眈々と狙う。
TPPではバイオ医薬品の臨床試験データを開発者が独占
できる保護期間を8年間で共通化し、 各国が安価な
ジェネリック医薬品(後発薬)を入手しやすくしたが
2国間交渉に入れば長期の保護期間を認めさせるよう
ロビー活動を強めるとの見方もある。
一方、経済官庁幹部は
「米国と2国間交渉をしたら政権が持たない」
と深刻な表情で漏らす。
2国間交渉では
米国の圧力を他国と足並みをそろえてはね返す
多国間交渉の戦術が使えず、TPP合意以上の譲歩を
迫られる恐れがある。
このため、政府は交渉入り自体を避けたい考えだが
米新政権に再三迫られれば
「どこまで抵抗できるか分からない」(通商筋)と
不安が広がっている。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170121/mcb1701211137033-n1.htm
自国の利益を第一に考えるのは
どの国も一緒なんだが (-。-;)
日米修好通商条約 の再来か・・・・
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トランプ「TPPは破棄するから、代わりに日本はアメリカにとって有利な内容の二国間協定を結べ]
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