太陽風と地球磁気圏との相互作用
地球終了のお知らせ
昨年10月
ホワイトハウスが
「太陽風」、「磁気嵐」に関する大統領令を
緊急発令した。
■アメリカで発令される
超画期的な大統領令
任期満了が間近に迫ったオバマ大統領が
ある画期的な「大統領令」に署名した。
「大統領令」とは、合衆国大統領が行政権を行使すること
により発令される直々の行政命令であり
これは大日本帝国における「勅令」に相当するほど
重大なもの。
では、オバマが署名した大統領令とは
一体どのような内容だったのか?
それがまさに、太陽の異変に際してアメリカの存続を図る
ための行動計画にほかならなかったのだ。
大統領令
オバマ大統領が署名した具体的な項目は以下のようなもの。
・ 宇宙天気のための国家的政策を確立する
・ 上記を実現するため、合衆国科学技術政策局に
省庁横断的な調整機関を永続的に設立する
・ 宇宙天気の研究、対策、計画に関する各政府機関
の役割を明確化する
・ 行動計画に含まれずとも、必要に応じてより高レベル
の活動の実施を可能にする
・ 上記を達成するため、合衆国政府外部においても
海外を含めた民間組織との連携を強化する
■大統領令発令に隠された
真の意図
来る太陽の大異変により
最悪の場合は電力・給水・医療・交通などの生活インフラ
さらには経済や安全保障も含めた国家存亡を左右する
事態にも陥りかねず、そのダメージを可能な限り軽減
するための国家的急務をオバマが訴えていたことは
明らかである。
しかし昨年、一時的な太陽黒点の消失など様々な異変が
見られたものの、大統領令発令の背後にあるアメリカの不安
をはっきりと読み取ることはできなかった。
それが今月に入り、ついに米国が恐れる事態が明確に
浮かびあがってきたのだ――。
■太陽分断による大規模災害
の危険
英紙「Daily Mail」(1月12日付)が
「太陽が真っ二つに分断されている」という衝撃的な
見出しの記事を報じている。
あまりにも現実離れした事態に想像することさえ容易では
ないが、太陽に一体なにが起こっているのだろうか?
詳しく見ていこう。
NASAは2010年以来
太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」
を用いて、太陽の磁場やその影響の観測を続けている。
そのSDOが1月2日~5日の間に観測した太陽の様子に
明らかな異常が見られたというのだ。
画像にもみられるように、太陽を左右に分割するかのように
真っ黒い線がひろがっている!
これはコロナホール(巨大な太陽黒点)と呼ばれ
平均よりも暗く、冷たく、密度が低い領域が黒く見える
現象だ。
太陽の活動が弱まってきていることを意味するが
地球への被害はそれだけではない。
コロナホールは「磁気嵐」や「太陽風」の発信源でも
あるため、地球が大規模な磁気嵐に見舞われ、電力網
から電子機器まで甚大な被害を受ける可能性も
示唆されている。
宇宙天気予報士らは、磁気嵐により人工衛星や
送電網に悪影響が出る上、高緯度地域では
“踊るような”大量のオーロラが観測されると予想。
コロナホールから漏れ出た大量のプラズマ粒子が
発行し、特に北米やスカンジナビア半島、
スコットランド、イングランドでオーロラを観測する
チャンスが増すそうだ。
磁気嵐の危険度をG1~G5の5段階で示す
「NOAAスケール」では、今回の磁気嵐はG2(やや大きい)
クラスに分類されている。
下から2番目の規模であるが
昨年秋にG3レベル(後にG2に降格)の大規模な太陽風
が吹きすさぶと予想された際には、北米最大の送電機関
「PJM」までもが影響を懸念していた。
米政府が具体的な対策を講じているかは分からないが
大統領令はすでに発令されているため
いざという時には何時でもアクションを起こす準備が
できていると見ていいだろう。
とりあえず、太陽が今すぐに真っ二つになることは
無さそうだが、今後大規模な磁気嵐が巻き起こる
可能性は十分考えられる。今後も米国の動きには
注意が必要だ。