日本は国内総生産(GDP)比で世界最大の政府債務残高を
抱える国として長年知られてきた。
しかし、実情は変わりつつある。
実効ベースで見た場合、公的借り入れ負担は年間に
GDPの15ポイントに相当するペースで急減しているとの
推計もあるためで、そうだとすれば一段と管理可能な水準に
向かっていることになる。
変貌の謎を解く鍵は
日本銀行による先例のない日本国債買い入れだ。
一部エコノミストはこれを政府債務の
「マネタイゼーション(貨幣化)」と呼ぶ。
政府のバランスシートに国債の負債は残るが、もはや
民間部門が保有するわけではないため、実効ベース
では関係ないというのが、一部識者の見方だ。
富士通総研のシニアエコノミスト、マルティン・シュルツ氏は
「日本は民間保有の公的債務がどこよりも急速に
減っている国だ」と指摘した。
日本の政府債務残高はグロスベースで現在
GDPの2倍余りと推計されるが、日銀統計を使った
シュルツ氏の算定では、銀行や家計など民間部門から
日銀に保有が移行しつつあることで大きな影響が
生じている。
同氏の推計によれば、政府債務残高のうち
民間保有分は2012年末の第2次安倍晋三内閣発足
直前のGDP比177%から
向こう2-3年で同100%程度に低下する見通しだ。
日本が借り入れを減らしている訳ではない。
安倍政権はさらなる財政刺激策を準備中で、その資金は
国債発行で賄われる。
安倍首相は1日には
17年4月に予定していた消費増税の再延期を発表した。
日銀保有の政府債務の少なくとも一部が
償却されるということが明確になれば、家計の
センチメントを向上させる一因になるだろう。
日本の消費者がグロスベースの政府債務全てを
負担するわけではないと理解することにより
ムードは改善する可能性がある。
英金融サービス機構
(FSA、英金融行動監視機構 =FCA=の前身)の
元長官で、現在は新経済思考研究所の会長を務める
アデア・ターナー氏は
「日本の政府債務が通常の意味で返済されるとの
信頼できるシナリオはないと確信する」とコメント。
「公的債務の一部は日銀によって恒久的にマネタイズ
されるため
全ての返済は不要だと日本の国民に
明確にするのが有益だろう」と語った
現状では
政策当局者が完全な財政の貨幣化に一歩近づく
用意があるとの兆候は見られない。
JPモルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは
財政規律を重視する財務省で財務官を務めた
黒田東彦日銀総裁がそのような構想を支持することは
決してないだろうとみる。
菅野氏は
明示的なマネタイゼーションは外国人投資家による
円相場押し下げを促し、インフレ高進につながる
可能性があると分析。
ただ、それが最終段階でどのような効果をもたらすか
が大きな懸念材料だとして、自殺行為に等しい政策だ
との考えを示した。
具体的には
日本政府と日銀の信認を意図的に損ねることで
当局者は借り入れコストの急上昇を招く危険を冒す
ことになり、特にインフレ目標が達成され
日銀が引き締め策に転じる場合にはそのような
リスクが高まると菅野氏は指摘した。
2015/08/11 に公開
国の借金1057兆円の大噓。三橋貴明さんは
「借金があるのは政府(国=政府では無い
その嘘のからくりを語っています。
日本は外国から600兆円借りているが、960兆円貨している。
自分で出した国債を自分で買って
「よっしゃ!借金減ったやん!ww」
日本は財政破綻しない
ことだけ知っとけばええんやでwww