「ある所にあるべきものがなかった」ため、怒りと恐怖感を抱いた男がいた。
その人物の名は北朝鮮の最高指導者である金正恩第1書記。
発端は金正恩が平安北道にある「総合機械工場」を視察したことである。
北朝鮮では工場や農場、軍隊などが、時の最高指導者の視察、訪問を受ける
ことは最高の名誉とされている。
したがって視察を受けた農場や工場などは、最高指導者の功績と指示内容など
を紹介する展示コーナーなどを設けて、最高権力者に対する忠誠心と自らの
存在感を誇示するのが通例だ。
視察を記念して「革命史跡碑」を建て、記念植樹なども行われる。
しかし、どうしたことか、この工場は2011年に父親の金正日総書記が訪問した
にもかかわらず、視察を紹介する展示物の整備を2年以上も怠っていた。
「ある所になければならない物がない」現実を見た金正恩の驚きと恐怖感は
尋常ではなかった。
祖父の髪形をまね、横柄な態度で党や軍の幹部を従え意気揚々として視察に
来た金正恩は、亡き父の功績を展示するコーナーがないことに気付いた。
怒りのあまり、「この工場の党責任者は党の方針を守っていない。
工場で何を見て、何を指導しているのか」と嘆き、「この工場が高い水準を維持
した正常な生産ができていない原因がどこにあるのか分かる」
と激しく叱責したという。
しかし、怒り以上に金正恩を恐怖に陥れたのは、今や党や軍ばかりでなく人民
も金ファミリーの統治に盲目的には追従していないという
現実を知ったことなのである
連行される金正恩
判決
処刑
復活(ゾンビ)
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