GSXカタナ
スズキ株式会社が販売していたオートバイの車種。
ここでは主に1100S、1000S、750Sについて記述する。
当初はGSX1100Sカタナ(輸出商標:KATANA )のことを指したが
のちシリーズとして排気量別に数車種が生産された。
再生産を繰り返して2000年に製造中止されたが
今なおGSX1100Sカタナの人気は高く
ホンダCB750FOUR
カワサキZ1
に並ぶスズキの名車としての地位を
確立しており、入手可能なスズキの現行バイクをカタナに模して
販売している店まで存在するほどである。
GSX1100Sカタナ
GSX1100S カタナ(逆輸入フルパワー車) | ||||
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基本情報 | ||||
排気量クラス | 大型自動二輪車 | |||
エンジン | 1,074[5][6]cm3 | |||
内径x行程 / 圧縮比 | 72[10]mm x 66[7][10]mm / 9.5[7]:1 | |||
最高出力 | 111PS/8,500rpm[5][7][6][8][9][11] | |||
最大トルク | 9.8kg-m/6,500rpm[5][7][6][8][9][11] | |||
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1980年9月西ドイツのケルンショーでカウル付きプロトタイプ
GSX1100SカタナとしてカウルレスのGS650Gと同時に発表された
日本刀をモチーフとした先鋭的フォルムと基本性能の高さを両立させた
デザインが反響を呼び、「ケルンの衝撃」と言われた。
ショーでの評価は真っ二つに分かれ、少なくともこのままの形で
市販されることはないだろうというのが一般的な推測だった。
GSX1100SZ
1981年1月にヨーロッパ向け輸出販売が開始されやいなや
爆発的ヒットとなり、ちょうどスズキがヨーロッパ各国に
現地法人を設立していたこともあってシェアの拡大
スズキブランドの確立に貢献した。
日本国内では当時、国内販売向け二輪車種の排気量は
750ccを上限とする自主規制があったため正式には発売されず
逆輸入されるにとどまったが、逆輸入という言葉を一般的にした。
搭載される空冷直列4気筒DOHCエンジンは
GSX1100E用をベースにチューンアップを行い
ボアφ72mm×ストローク66mm・排気量1,074cc・圧縮比9.5
ミクニ製BS34SSキャブレターで、最高出力111PS/8,500rp
最大トルク9.8kg-m/6,500rpmをマーク。
車重は232kgとされ、200km/hを超える巡航が可能で
最高速度は235km/hと高い動力性能を発揮した。
120km/h以上で効果を発揮するフロントスクリーンの形状は
ハンス・ムート自ら革ツナギを着込んで
ピニンファリーナで220km/h相当の風洞実験を経て決定された。
フレームのパイプ肉厚は1.2mm。
タイヤサイズは
星型キャストホイール仕様が前:3.50V19-4PR、後:4.50V17-4PR。
スポークホイール仕様は後輪18インチとなり
前:3.25V19 -4PR、後:4.00V18-4PR。
左スイッチボックスは、ウインカー、ディマ、パッシングの
一体式スイッチを採用。
またウインカーのオートキャンセル機能も搭載している。
AT二輪車とは
クラッチ操作を必要としないスクーターを中心とした二輪車です。
「オートマチック・トランスミッション、その他のクラッチ操作を
要しない機構がとられており、クラッチ操作装置を有しない
大型自動二輪車または普通自動二輪車」(道路交通法)をさします。
それぞれの免許によって
排気量や取得対象年齢等の制限があります。