世界中の紛争に顔を出し、その圧倒的な軍事力を誇示
してきたアメリカ。
冷戦終了後は一強状態を保ち続けてきたが
オバカ大統領の就任以降、外交政策だけでなく軍事面でも
危機的状況が訪れているようだ。
アメリカの非営利のシンクタンクである
戦略予算評価センターが今月発行したレポートによると
電磁波にかかわる軍事活動、つまり電子戦において
中国やなどの国がアメリカのコンピュータや通信網の脆弱性
を狙えるような状況であるという。
これはつまり電子戦において
もはやアメリカには優位性は存在せず、重大な攻撃を
受ける可能性があるということだ。
では、現在の電子戦における脅威とはどのような
ものなのだろうか。
■相手を無力化させる電磁パルス兵器
第二次世界大戦以降
戦争は的な衝突だけにはとどまらなくなっている。
現代の戦争では、レーダーや無線通信がフル活用されており
電子戦において優位に立つことが重要である。
特に昨今はネットワークへの依存度が大きく、電子戦に
遅れを取るということはその被害も甚大なものとなる。
そんな電子戦の中で、特に懸念されているのが
「電磁パルス兵器」である。
これはミサイルを使って運用されるもので、ステルス機等
から発射されたミサイルは、遠隔操作によって攻撃地点
において強烈な電磁パルスを発生させ、周辺の施設内
にある電子機器を、反応する隙すら与えずに無効化する。
電気を使ったコンピュータやネットワークは使い物に
ならなくなり、施設自体を物理的に破壊することなく相手の
通信を不可能にし、統制を破壊するのだ。
実はアメリカはこの分野で
いち早く「CHAMP」(ボーイング社)という兵器を開発。
2012年にすでにテストも成功させ
現在では最新の長距離巡航ミサイルに搭載し、使用する
準備ができているという。
しかしそんなアメリカでも、優位性はないというのだから
今回のレポートには驚かされる。
■アメリカを壊滅させる威力
この兵器については、アンチウイルスソフトの開発者で
殺人容疑などで世間を騒がせているジョン・マカフィーも
2年以内にアメリカ国民の90%が犠牲になる可能性を
はらんでいる」とビジネスサイトに寄稿し、警告している。
彼の場合は、次期アメリカ大統領選への出馬を計画している
こともあり、国民の危機感を煽って自分への支持に取り付け
ようとする意図にも見えなくもない。
しかしながら、驚異的な影響力を持つ兵器の開発が各国で
進んでいることは確かである。
特に日本の隣国でもある中国とロシアという2つの大国が
レポート内で名前が挙がっていることは日本にとっても
脅威である。
尖閣諸島の領有権をめぐる日中間の緊張に鑑み
マカフィーの言葉を借りるならば
「2年以内に日本国民の90%の犠牲になる可能性」とも
言えるだろう。
アニメの世界なら、レーダーが使えない状況ではガンダム
などの白兵戦機が登場するが、現実世界ではどうなるの
だろうか。
戦争はないに越したことはないが、ガンダム的な何かを
少し期待してしまう人も多そうである。
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