韓国の尹炳世外相が同国国会において「中国政府は北朝鮮を『お荷物』と認識
しはじめた」と発言したことを報じた。
記事は、尹外相が国会でセヌリ党の議員から最近の中朝関係についての質問
を受けた際、「北朝鮮が3度目の核実験を行って以降、中国政府や世論の
リーダーは北朝鮮を『お荷物』と認識し始めた」と語り、かつて北朝鮮との関係
安定を最優先にしてきた中国が、北朝鮮の非核化を徐々に重視するように
なったとの見解を示したことを伝えた。
また、中朝関係の変化について中国共産党対外連絡部の王家瑞部長が
「中朝関係は『普通の国家間関係だ』と直言」と語ったことや、先日の米中首脳
会談の際に中国側が「北朝鮮が行動を改めなければ、金正恩(キム・ジョンウン)
を擁護することはあり得ない」との意思を示したとする国外メディアの情報を
紹介した。
そのうえで、韓国国内の中国問題専門家が27日に北京で行われる中韓首脳会
談で「韓国は中国の変化を積極的に利用すべきだ」と提言するとともに、中朝
関係変化の新たな突破系を見いだせていない中国にとっても、韓国の支援が
必要であると論じたことを伝えた。
北朝鮮が中国に合同軍事演習の
申し出…中国は拒絶
北朝鮮の崔竜海(チェ・リョンヘ)氏が、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の特使
として中国を訪問したことの余韻がいまだに残る韓国では、崔氏の中国側に対
する合同軍事演習の申し出が「婉曲的に拒絶された」ことがメディアで報じられた。
中国国防部の関係者は17日、環球時報に対し、韓国メディアの報道は根拠が曖昧
(あいまい)であり、朝鮮半島問題において、中国と韓国の立場には違いがある
と指摘した。
中国は朝鮮半島において、「戦わない、混乱を起こさない、核を使用しない」という
立場を堅持しており、北朝鮮と韓国双方との対話で一貫してこの立場を
強調してきた。
韓国の中央日報は17日、中朝の軍事交流に詳しい韓国の専門家の話として
金正恩第1書記の特使として北京を訪問した崔氏は、中国と北朝鮮による合同
軍事演習を行うことを提案したが、中国軍当局の高官はこれに
「難色を示している」と報じた。
崔氏は訪中期間中、中朝の友好的な協力関係や良好な軍事交流に触れ
合同軍事演習の実施に向けた働きかけを行ったものの、中国軍当局は返答を
行わず、「事実上、申し出を拒否した」と記事は伝えた。
韓国の政府関係者はまた、中国軍当局の指導層は崔氏の訪中に際し、事前に
会談する場を設けてはいなかったが、崔氏は帰国予定を2回延期し、滞在ホテル
で許可が下りるまで待っていたという
韓国政府高官はこれに対し、「これまでの訪中で北朝鮮代表団は常に歓待を
受けていたが、今回はまったく様子が違う。
中国と北朝鮮が強い同盟関係にあった時代の指導者たちが皆、この世を去った
ことで、中朝関係には徐々に陰りが見え始めている」との見方を示した。
また、記事は中国と韓国の活発な軍事交流を評価し、「中国は初めて韓国の
鄭承兆(チョン・スンジョ)合同参謀本部議長が韓国空軍のC―130輸送機で
訪問することを認めたほか、鄭議長の北海艦隊訪問時には自国の
専用機を提供した。
崔潤喜(チェ・ユンヒ)海軍参謀総長と成日煥(ソン・イルファン)空軍参謀総長も
今年中に中国を訪問し、協力関係を深める予定だ」と伝えた。
アノニマス金正恩に宣戦布告
「北朝鮮ミサイル情報など
25日全世界に公開」
国際ハッカー集団アノニマス(Anonymous)が、ミサイル関連情報を含む
北朝鮮の主な情報をハッキングしたとし
25日にこれを全世界に公開すると19日明らかにした
アノニマスはYouTube(ユーチューブ)の動画を通じて「あなた方(北朝鮮)の
主なミサイル文書や住民文書、軍関連文書をすでに幅広く見渡している」
と主張した。
北朝鮮のコンピューター・ネットワークへの浸透に成功したという証拠に
北朝鮮内部だけで使っているイントラネット“光明(クァンミョン)”サイトの
画面も公開した。
この団体は「あなた方は大韓民国との会談を無にし、その責任を大韓民国に
転嫁した」として「これ以上あなた方の大韓民国や世界平和に対する威嚇を
見過ごすことはできない。
6月25日を機に、あなた方に私たちの力を見せるつもり」と強調した。
特に「北朝鮮の力はミサイルと核だが、私たちはそれよりもさらに強力だ」として
北朝鮮の主なサイトに対し追加攻撃をすると予告した
攻撃目標は朝鮮中央通信・労働新聞・朝鮮の声など主要な報道機関や
高麗航空などの主な企業を含む46のサイトと知らされた。
アノニマスは、金正恩(キム・ジョンウン)の即時辞任と核兵器放棄などを要求
して北朝鮮の対南広報用サイト“わが民族同士”をハッキングし会員情報を
公開したことがある。
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