公営競技の船橋オートレース(千葉県船橋市)が
2015年度(16年3月)をもって廃止されることが3日
スポーツ報知の取材で明らかになった。
売り上げ減に加え、開催経費やシステム改修、スタンド耐震工事
走路改修費用、土地施設の賃貸料が負担となり、開催の継続は
難しいと施行者(千葉県、船橋市の2自治体)が判断し
廃止が決定。
オートレース事業の最高意思決定機関
「小型自動車競走運営協議会」において、選手、関係者に通達
した後、正式発表される見通しだ。
オートレースは、8車のオートバイが着順を競う公営競技。
船橋のほか
川口(埼玉)、伊勢崎(群馬)、浜松(静岡)、山陽(山口)、飯塚(福岡)
の全6場で行われ
中でも船橋は、1950年に初めて開催された“発祥の地”だ。
船橋の売り上げは、90年度の739億円をピークに年々減少。
97年度から単年度赤字に転落した。
このため、06年4月に、オート業界で初めて
「包括的民間委託(開催運営などを民間企業に委託する)」を
導入。
コストカットの徹底で赤字を脱出し、同年度以降、千葉県に
対し売り上げから繰り出し額を出していたが、売り上げ自体は
回復せず、昨年度は103億円まで落ち込んだ。
2015年度(16年3月)をもって廃止されることが3日
スポーツ報知の取材で明らかになった。
売り上げ減に加え、開催経費やシステム改修、スタンド耐震工事
走路改修費用、土地施設の賃貸料が負担となり、開催の継続は
難しいと施行者(千葉県、船橋市の2自治体)が判断し
廃止が決定。
オートレース事業の最高意思決定機関
「小型自動車競走運営協議会」において、選手、関係者に通達
した後、正式発表される見通しだ。
オートレースは、8車のオートバイが着順を競う公営競技。
船橋のほか
川口(埼玉)、伊勢崎(群馬)、浜松(静岡)、山陽(山口)、飯塚(福岡)
の全6場で行われ
中でも船橋は、1950年に初めて開催された“発祥の地”だ。
船橋の売り上げは、90年度の739億円をピークに年々減少。
97年度から単年度赤字に転落した。
このため、06年4月に、オート業界で初めて
「包括的民間委託(開催運営などを民間企業に委託する)」を
導入。
コストカットの徹底で赤字を脱出し、同年度以降、千葉県に
対し売り上げから繰り出し額を出していたが、売り上げ自体は
回復せず、昨年度は103億円まで落ち込んだ。
さらに船橋の場合、開催経費に土地施設賃貸料もあり
このまま開催を続けるのは難しいと施行者側
(千葉県、船橋市の2自治体)が判断。
1日の「14年度全国小型自動車競走(オートレース)施行者会議」
において、15年度をもって廃止することが決まった。
オートレースは、タレントから転身した森且行、女子で活躍して
いる佐藤摩弥が知名度アップに貢献したが
業界全体も売り上げは低迷。重勝式発売(11年4月)
車券控除率を30%にアップ(12年6月)
全場入場無料(13年4月)など対策を講じてきたが
ついに廃止されるレース場が出てしまった。
船橋では、選手会が15年度の賞金減額を提案。
開催経費削減に取り組もうとした矢先の決定だった。
撤退の根拠とされた16年度以降に必要な車券発払いシステム
改修スタンド耐震工事、走路改修の費用の見積もりが非適正
価格で算出された模様で、“廃止ありき”で進められた
可能性もある。
今後、SG11Vの永井大介、全国ランク1位・青山周平ら
所属選手の移籍、従事員への保障など、問題は山積している。
5場体制での再構築は可能なのか。他場の廃場が加速し
オートレース廃止の流れを促すことも考えられる。
全国で6場しかないだけに、「1場廃止」が持つ意味は重い。
◆廃止表明から存続例は 2005年、静岡・浜松オートを
運営する浜松市が収支赤字を理由に廃止を表明したが
署名運動、さらに民間委託による収支改善が見込めるとの
判断から包括的民間委託で06年以降も開催を継続中。
また、三重・松阪競輪でも12年に場外車券場転換で廃止の
方向で話が進んだが、13年4月に「日本写真判定」と
アドバイザー契約(その後、業務委託)し、その後は廃止される
ことなく存続している。
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